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人工知能が我々:人間から奪うモノとは…

代表取締役の石橋です。
昔から暇な時間がどうも苦手で、お風呂とトイレで本を読む習癖があります。
最近気になった本の1つで、世界的なベストセラーといわれたユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」の続編の「ホモ・デウス」があります。



内容を強引にまとめてみます。

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人類は、有史以来、飢餓、疫病、戦争で多くの命を失ってきた。

農耕、畜産の進歩は大量生産を可能にし、飢餓問題を克服。

むしろ、肥満による病死が問題化。

医薬の発達がコレラ、ペストなどの伝染病を克服した。

戦争による経済的損失は国家にとって代償が大き過ぎるため、戦争勃発蓋然性は極端に低下している。

わたしたちは有史以来対峙してきた重大な危機を克服したといえる。

これから人類の向かうところは、生命工学、人工知能の力で不老不死、幸福を手に入ることだ。

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気候変動による自然災害、隕石の衝突など、いまだに回避できない危機はありそうです。

わたしたちの業界でも人工知能の台頭による「技術的失業」の危機感を持つひとは少なくありません。

人工知能は「特化型」と「汎用型」に分類されます。

現在存在するものは「特化型人工知能」といわれ、特定の用途に特化した、「囲碁将棋の対局」、「自動運転」、「画像認識」などがあります。

他方、「汎用型人工知能」は、用途や目的を限定せず、あるインプットに対して能動的な発想を返す、「ヒトの脳と同じはたらき」=「人間の脳の工学的アーキテクチャ」を

目指すものです。



オックスフォード大学の研究レポートから今後なくなると思われる職業のワースト400を抜粋してみました。ご興味のある方はご覧ください。

(出典)THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION? (https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf



「汎用型人工知能」はほとんど全ての職業を奪ってしまう可能性があるようです。

かつて、新技術の登場は「技術的失業」を発生させますが、人間に優位性のある他の職業に就くことで解消していました。

この先、人間は優位性を保ち続けることができるのか、悲観論、楽観論の声が種々あります。

答えは、まだ生まれていない世代が知ることになるでしょう。